
冬のユニバーサルフィールド
- 2015年12月25日

富士見高原リゾートでは「冬のユニバーサルフィールド」をテーマにフランスのスキーリゾートに視察・研修に行ってきました。
メインテーマは「デュアルスキー」の導入とライセンスの取得。合わせて街並みやスノーリゾートの取り組みなどを見てきました。
3日間のライセンス講習は交代でデュアルスキーに乗る操縦の技術習得と、
機器や導入の経緯等についての座学講習でした
視察先のとなったスキーエリアはフランスの南東部 トロワヴァレースキーエリアの一つヴァルトランス、オレルのエリアです
富士見高原スキー場や白馬エリアと比べると大きさは数倍です
富士見高原を起点にすると蓼科山のエリアまでスキーを履いたまま行けるイメージでしょうか
1基のリフトやゴンドラも長く、コースは3km以上がほとんどです
ヴァルトランスのリゾートエリアにあるホテルはほとんどがゲレンデにスキーイン、スキーアウトできる環境にあり、
少し疲れたらお部屋やベランダで休憩・・・というような楽しみ方をする方が多いようです
世界一の規模を誇るスキーエリアには全世界からスノースポーツのインストラクターやガイドが集まります
彼らは「スキー」「スノーボード」「テレマーク」など種目を限定することなく、様々なアクティビティ・機器にチャレンジ、
多様な雪山の魅力を提案・実践することが楽しみだと考えているようです。
「デュアルスキー」もその中のひとつ
障がい者はもちろん、体力や技術によりゲレンデを滑走することができない利用者が、
家族やグループと一緒に、または本人自身が雪山を満喫するために必要なサポート機器として開発されたようです。
「より快適に」「より楽しく」をテーマに現地のパイロットや利用者から多くの意見が寄せられ、
改良や、新たなモデルの開発が続いているようです。
短い滞在中にも着座式のスキーだけで8種類以上を見ることができました。
デュアルスキーなどの着座式スキーの受入について、
ヴァルトランスやトロワヴァレーのスキーエリアではほとんどのリフト、ゴンドラで利用が可能だそうです。
リフトの入口には必ず「車いすマーク」の専用ゲートがあります。日本ではあまり見られませんね。
ゴンドラについても専用の台車が用意してあり、専用ゲートやエレベーターを利用することにより、
デュアルスキーなどに乗ったまま、スキーエリアを移動することが可能です。
このような取り組みは日本でも来年4月に施行される「障がい者差別解消に関する法案」と同じような法律の施行などにより、
15年前から順次整備が進んできたそうです。
富士見高原に導入したデュアルスキー 「Tempo Duo」はその中でも比較的操作しやすく、
快適な乗車環境を持ったモデルになります。
「Tempo Duo」はヴァルトランスの麓の町にある「Tessier」社にて作られました。
「Tessier」社の社長、社員の皆様の熱い思いにより20年 世界基準となるデュアルスキーやモノスキーを製造しているそうです。
製品のモデルも多く、チェアスキーはもちろんグリーンシーズン用やウェイクボードの対応など様々な機器があります。
日本への輸送はこのような梱包で航空便で運ばれました。
スキー場スタッフと一緒に写っている方はクラフトマン。ほとんどの製品はハンドメイドだそうです。
最後に
富士見高原スキー場とスキースクールでは、今シーズン導入した着座式スキー「デュアルスキー」の体験会を実施いたします。
障害の有無にかかわらず参加することができます。詳細は下記をご覧ください。
デュアルスキー体験会
日程 2016年 1月4日、5日、6日、7日
1月16日、17日、23日、24日
時間 午前の部 9:00~11:00 午後の部14:00~16:00
定員 1グループ5名様まで 各回1グループまで
-例- デュアルスキー利用者1名+同行者4名
デュアルスキー利用者2名+同行者3名
※デュアルスキー利用者が複数の場合は交代での利用になります
料金 1グループ 半日(2時間)25,000円
1日(4時間)35,000円
料金に含まれるもの
・参加者の体験会時間内のリフト乗車料
・デュアルスキーレンタル、パイロット費用、保険
料金に含まれないもの
・同行者のスキーレンタル代
・スキーウェア等のレンタル料
制限事項
・体重 60kgまで
・利用者と同行者の「やりたい!楽しみたい!」が最優先事項になります
申し込み・お問い合わせ方法
下記事項をご記入の上、下記アドレスまでメールにてお問い合わせください。
・希望日(午前/午後)
・身長、体重
・ご要望、特に注意する点など
申し込み・お問い合わせ先 担当:藤田
メールアドレス: info-2@fujimikogen-resort.co.jp
※当案件についてはメールでの対応に限らせていただきます
※希望者が多数の場合は別の日程等を提案させていただく場合があります
※デュアルスキーの操作には専用のライセンスが必要であり、参加者の方の操作はできません
関連リンク
Tessier社 http://www.dualski.com/en/
ヴァルトランススキー場 http://www.valthorens.com/en/japanese.538.html
ASSYstar's Project (デュアルスキーの輸入およびライセンス講習コーディネート)