富士見高原の「創造の森」からは富士山はもとより、日本の高い山１位～3位までがすべて見渡すことができます。こんな素晴らしい景色を「誰でも誰とでも」楽しんでいただきたい。そんな願いから生まれた乗り物が「天空カート」です。

天空カートは自動運転のカートで、標高1,420mの雲上まで25分間かけてゆっくり登っていきます。

カートは路面に引いた誘導線に沿って進み、乗車する方はボタン一つを押すだけの簡単な操作で利用ができます。ハンドルやアクセルペダルは付いていますが操作する必要はなく、お子様からお年寄りまで安心して乗車いただけます。（乗車定員は4名）

また、天空カートにアウトドア車椅子（Hippo）を積んで山を登れば、標高1,420mにある創造の森の散策が気軽に楽しめます。

ＨＩＰＰＯ（アウトドア用車椅子）

この車椅子は大きなタイヤと長く伸びた持ち手が特徴で、不整地でも使いやすく設計されています。一般的な車椅子に比べ、背もたれのリクライニング機能と伸縮自在の足置きにより、利用者はより快適に座れます。操作も簡単なので、介助者も利用者も一緒に散策を楽しむことが可能です。

富士見高原には現在、7台のHIPPOがあり、施設内で無料で利用することができます。HIPPOという名前は、「タツノオトシゴ」を意味する学名「Hippocampus」に由来しています。

ＪＩＮＲＩＫＩ（けん引式車椅子補助装置）

JINRIKIは、利用者の車椅子の前面に装着することで、前輪を浮かせ、芝生や砂利の上での走行を可能にする補助装置です。「ＨＩＰＰＯ」と共に車いす利用者の多様性に対応するために導入を決めました。

10台導入し、花の里や天空カートの利用者に対し無料で貸し出しを行います。

地域の社会福祉団体などで、車椅子からの移乗が難しい来場者を同行の介助者が体力負担少なく搬送する機器として期待しています。

バイスキー

小中学生のスキー教室などでハンディキャップを理由に一緒に参加できない児童・生徒のために導入しました。生徒の可能な範囲で体重移動による旋回を体験することが可能であり、スキーと同じような滑走感覚を味わうことができます。

バイスキーの利用には、専門のインストラクターが必要です。

デュアルスキー

富士見高原スキー場は、日本で初めてデュアルスキーを導入しました。これは歩行が困難な方でも家族や友人と共にスキーを楽しめる着座型スキー装置です。サスペンションを使用して雪面からの衝撃を吸収し、より快適な滑走を実現しています。

デュアルスキーの利用には、専門のインストラクターが必要です。

遊歩道

一般的な車いすに適応したバリアフリー化のために全ての遊歩道を舗装することは経済的に大きな負担となり、さらに開発に伴う環境への影響も懸念されます。舗装された道のみを車椅子で利用することは可能ですが、木々や花々に近づくことはできません。

富士見高原リゾートでは、家族全員が並んで歩けるよう遊歩道の幅を確保しています。また、歩行者の足腰にかかる負担を軽減するために路面にウッドチップを敷き詰めています。この遊歩道は芝生やウッドデッキ上でも「HIPPO」と呼ばれる特別な車いすでの利用が可能です。

ホテル（ホテル八峯苑 鹿の湯）

富士見高原リゾート内のホテル旅館「ホテル八峯苑 鹿の湯」は、足が不自由な方や車いすの方でも安心してご宿泊いただけるようになっています。

バリアフリー対応の設備を整え、客室と廊下の段差をなくし、車いすでの移動をスムーズに行える設計を採用しています。

四季折々の景色を楽しみながら、ゆったりとした時間をお過ごしいただけます。